結婚式前に大腸がん発覚…信頼できる医師との出会いと家族の支え

病気発覚の夜、家族と過ごした時間
病気が発覚した日、夜遅くまで家族が付き添い、先生からの説明を聞きました。
結婚式に一時退院できるように計画を調整してくれるという先生の言葉に安心し、嬉しい気持ちになりましたが、同時に身体は大丈夫だろうかという不安もありました。今日から食事を一切口にできず、病院での療養と検査生活が始まるのです。
結婚式に向けた先生の計画と安心感
先生は真剣な表情で、手術や退院のスケジュールを説明してくれました。
先生「日程的に、式の前に手術をやってしまうと、体力の回復が間に合わないと思うので、病院に戻ってきてからすぐに手術する流れになると思います。明日の朝の医師ミーティングで相談してみます。」
私は少し心配になりましたが、知人が式当日のことについても尋ねました。
知人「もし可能なら、式の間だけでも先生がいてくださることはできますか?」
先生「なるほど、出来るかもしれません。予定を調整して上に相談してみますね。」
その返事に、ほっと安心する気持ちが湧きました。なんて頼もしい先生だろう…。
先生の爽やかさに安心、信頼できる医師との出会い
先生は歯切れよく、爽やかに話しながらも、私たちの不安をしっかり受け止めてくれていました。
先生「便の流れを良くする薬を使い、水分を補給しつつ絶食で過ごしましょう。栄養は点滴で補給します。まずは明日の朝まで様子をみましょう。」
短くても的確な説明と、私たちの心を落ち着かせる言葉に、信頼感が芽生えました。
母の到着で家族が揃った温かいひととき
夜になり、母も駅まで迎えに来てくれた知人と一緒に病院に到着。
家族が揃ったところで、担当の先生が再び説明を始めました。
母は夫のお母さんと初対面。これまで会う機会がなかった二人でしたが、先生の話を聞く母の目には涙が浮かんでいました。
その姿を見て私も泣きそうになったけれど、先生が「治す」と言ってくれたことと、現実の治療に目を向けようと心を切り替えました。
夫は先生が描いた腸の絵を真似して何度も描きながら、説明の練習をしていました。
その姿に思わず笑ってしまい、緊張していた心が少し軽くなりました。
だって先生が「治す」と言ってくれたのだから。
そして神様が共におられるから、どんな状況になったとしても、その恵みは変わらない。
私は必ず治るんだ、と心の奥で強く思えました。
家族と医師が待合室で話をしている間、途中で席を立ってトイレへ。疲れて調子が悪かった私は、そのまま病室のベッドへ戻り、薬を飲んで横になっていました。
いつのタイミングで家族が帰ったのかは覚えていませんが、家族対面の良い時間を持てたことだけは、しっかり心に残っています。
夜の不安と希望の光
人工肛門への不安と情報収集
こうして夜が更けました。夜は少し自分の今後のことが不安になったり、突然のことでびっくりしている気持ちが整理しきれず、思わず涙がこぼれることもありました。
もし人工肛門にしなければならなくなったら…そんな不安もよぎり、スマホで大腸がん患者のブログや記録を検索していました。
私「でも、先生の話を思い出そう。大丈夫だと思う。きっと治してもらえる。」
翌朝の診察|希望の確認

翌朝の診察では、手術に向けたさらに具体的な治療方針が話される予定です。
結婚式も控え、体調と治療の両立が課題となる日々の始まり――でも、信頼できる医師と支えてくれる家族がそばにいることが、私にとって何よりの安心でした。
朝一で血液検査とレントゲン撮影がありました。
トイレに行くものの便は出ず、お腹の痛みは薬で落ち着いているものの、調子の悪さは変わりません。
絶食も始まったため、前日から何も食べられず、水分も薬を飲むためにコップ半分程度だけ。
けれど、お腹がすいたという感覚は不思議とありませんでした。
そんな中、朝一で先生が病室に様子を見に来てくれました。
先生「やっぱり流れてたよ!完全に閉塞していなかった!このまま流して圧を下げてから、手術していきましょう!」
私「えっ!!本当ですか?まだトイレでは出ていないけど…」
先生「大丈夫、少しずつ動いていて、腫瘍を越えて横に移動しているんだよ。時間はかかるけど、この後ご家族いらっしゃるよね?また詳しく話します。」
希望の光が見えたように、私は嬉しい気持ちになりました。
家族が再び病院へ。治療方針の説明
先生の診察と腸の状態の確認
朝9時頃、家族が昨晩の待合室に集まりました。
先生が来て、今の状態を話してくれます。
先生「やっぱり僕の見立て通り、完全に閉塞はしていません。腸はちゃんと流れているので、このまま時間をかけて流れるのを待ち、腸の圧を下げます。その上で手術の内容と計画をお話します。」
手術計画と病理検査の確認
先生「まず、手術前に行っておきたい準備と検査がいくつかあります。結婚式前に一通り済ませる予定です。
大腸カメラも考えていますが、前の病院で行っているため、体調が急変する可能性があるので、まずは造影CT・MRI・エコーなどの検査をします。
栄養補給のために動脈から点滴用の管も入れます。手術に向けて体を整えるためです。動脈の管は結婚式の時に一度抜くので、式には影響ありません。」
夫「その病理検査をやらないと、まだガンかどうか分からないんですか?良性の可能性もあるのでしょうか?」
先生「いや、この状態では99%、悪性のガンと考えられます。ただ、しっかり確認は必要です。」
昨日遅くまで診てくださっていたのに、先生は疲れを見せず、朝から爽やかでした。
私達「そうなんだね、良かった。手術で取れるんだね!」
先生「ガンにも遺伝子の種類があります。内側に浸潤するタイプと外に広がるタイプです。後者は転移の危険が高く厄介ですが、今のところ内側タイプのように見えます。精密検査で一つずつ確認していきましょう。」
夫「手術は先生がされるんですか?」
先生「はい、僕が執刀します。」
少し安心した私達は、小声でこんな雑談を挟みました。
夫と私「(先生、やっぱり自信を持って話してくれるね。若いのにすごいよね)」
先生「ちなみに、この病院の系列で消化器科の権威の医師がいます。昔からお世話になっている尊敬できる先生で、手術にはその先生も一緒に入ってもらいますので安心してください。」
私達は、若さと優秀さに驚きつつも、念のためベテラン医師も付けてくれていることに心から安心しました。
投稿者プロフィール

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37歳で婚約し、38歳で迎えた初めての結婚式の準備真っただ中に、大腸がんが見つかり大学病院へ緊急搬送されました。
ステージ3Bと診断され、手術・40日間の絶食、3カ月間の抗がん剤点滴治療を経験。
がんを抱えたまま挙式のために3日間の一時退院したことなど、闘病記を綴っています。
アラフォーに近づき、結婚に至るまでの恋愛で悩み、挫折した経験。
そして突然のがん闘病生活から始まった新婚生活。
私の経験が、同じように悩む読者の励みになれば幸いです。






