結婚式当日の準備と心の揺れ|入院を控えた私が迎えた朝の記録

式場での当日準備は、朝9時スタート。
その時間に無事に辿り着けるかどうかが、私にとって最初の関門でした。

体調のこともあり、余裕をもって家を出た私たちは、予定より少し早く教会に到着しました。
そのおかげで、気持ちを落ち着けて、一つひとつ確認しながら準備を進めることができました。

この教会では、バージンロードを敷く前に済ませておくべきことがいくつかありました。

  • 入場の動線確認とリハーサル
  • 当日の会場での前撮り
  • 家族写真の撮影

この順番を間違えると、すべてが後ろ倒しになってしまいます。

ありがたいことに、この教会には珍しくパイプオルガンがあり、奏者の方に入場と退場の演奏をお願いしていました。
音楽の長さに合わせて歩くスピードを決める必要があり、実際に音を聞きながらの練習です。

ドレスを着て歩くというのは、想像以上に難しいものでした。
裾を少し持ち上げ、ブーケを持ち、姿勢を意識しながら前へ進む。
「練習しておいて本当によかった」と、この時ほど思ったことはありません。

入場は、フィアンセと二人で行うことにしました。

先頭を歩くのはフィアンセの弟。
その後ろをブライズメイドの二人が歩き、最後に私たちが腕を組んで続きます。

お辞儀をするタイミング、立ち位置、座る場所。
細かな確認を一つずつ行いながら、少しずつ「式が始まる実感」が湧いてきました。

どきどきと、ワクワクが入り混じる、特別な時間でした。

正直に言うと、私は当日の装飾や受付準備には、ほとんど関われていません。

けれど、フィアンセが事前に準備してくれていた材料をもとに、教会の姉妹たちが朝早くから集まり、受付や会場を整えてくれていました。

当日の司会も、教会のご夫婦にお願いしました。
入場前の会場アナウンスは、後から友人たちに
「プロなの?」
と聞かれるほど、美しく、温かく、心のこもったものでした。

二次会のお茶会でも、そのご主人が司会を務めてくださり、全体がとてもスムーズに進行しました。

受付は、教会の“頼れる姉妹”が担当してくれました。
参列者が一気に集まり、混乱しがちな受付も、的確な判断とスピード感で、あっという間に整えてくれたのです。

「自分一人では、何もできていなかったな」
そう思う一方で、
「私はこんなにも多くの人に支えられている」
という事実が、胸いっぱいに広がっていきました。

注文していたウェディングケーキが会場に運ばれてきたのは、式の直前でした。

ウェディングケーキ探しは、思っていた以上に大変でした。
式場専用のケーキは、一般のパティスリーでは扱っていないことも多く、
価格が高すぎたり、配送不可だったり、そもそも受付が終了していたり。

それでも、市内で一軒だけ、条件に合うパティスリーを見つけることができました。
ケーキと、プチギフト用の焼き菓子をまとめてお願いでき、
対応も丁寧で、やり取りもスムーズ。

そして、最後の大仕事がケータリングでした。

内容、料金、食器やグラスの数、テーブルクロス、装飾オプション。
検討する項目は多く、決断にはエネルギーが必要でした。

最初に検討していた業者は、電話対応を避け、確認したいこともはっきりせず、不安が残りました。
そこで思い切って別の業者を探し、
「この人たちなら大丈夫」
と直感的に感じた一社に決めました。

当日の仕事ぶりを見て、その判断が間違っていなかったことを確信しました。

こうして、午前中の準備は静かに、けれど確実に進んでいきました。

この後、私の心を大きく揺さぶることになる
「入場スタイルを巡る家族の葛藤」
と向き合う時間が訪れます。

けれどこの朝、私はまだ、
「式を迎えられること」
その喜びを、ただ静かに噛みしめていました。

投稿者プロフィール

Risa
Risa
37歳で婚約し、38歳で迎えた初めての結婚式の準備真っただ中に、大腸がんが見つかり大学病院へ緊急搬送されました。
ステージ3Bと診断され、手術・40日間の絶食、3カ月間の抗がん剤点滴治療を経験。

がんを抱えたまま挙式のために3日間の一時退院したことなど、闘病記を綴っています。

アラフォーに近づき、結婚に至るまでの恋愛で悩み、挫折した経験。
そして突然のがん闘病生活から始まった新婚生活。

私の経験が、同じように悩む読者の励みになれば幸いです。