看護師さんの支えとプロ意識から学んだ大切なこと

看護師と医師、病院スタッフ

入院生活は、病気と向き合う時間であると同時に、「人と人との関わり方」を深く学ぶ時間でもありました。

私はこの病院に運ばれて、本当に幸運だったと思います。医師や看護師、スタッフの方々が真摯に私と向き合い、献身的に支えてくれた姿を間近で見られたことは、何よりの財産になりました。

入院初期に大部屋で過ごしていた頃、患者さんのさまざまな姿を目の当たりにしました。
看護師さんに暴言を吐いたり、リハビリを拒んだりする人。認知症の方が泣いたり怒ったりを繰り返し、時に他の患者さんにきつい言葉を投げかけてしまう場面もありました。

看護の現場は決して明るいことばかりではなく、むしろ気持ちが沈んでしまう瞬間の方が多かったように思います。けれども、その中で看護師さんたちは誰に対しても公平に、優しく、そして毅然と寄り添っていました。時に淡々と、時に温かく。感情に流されずに相手を思いやる姿は、本当に尊敬に値しました。

そんな中で、私自身も看護師さんとのやりとりに心が救われる瞬間がありました。

「リサさんのお部屋に来るのは楽しいんです。いい香りがするから」

そう笑顔で言ってくれた看護師さんがいました。
「えっ、そんなことあります?むしろ汗臭いんじゃないかと心配してるんですよ(笑)」と返すと、
「このボディクリームの香りですよね?私好きなんです!」と嬉しそうに話してくれました。

たわいもない会話でしたが、褒めてもらえたことがとても嬉しくて、元気をもらえました。病院という空間の中で、こうした小さなやり取りが心を前向きにしてくれるのだと実感しました。

さらに、
「結婚式があるって聞いてます!看護師みんな応援してるんですよ!」
と言われたときは、胸がいっぱいになりました。

主治医も笑いながら、
「看護師さんたちに『リサさんの結婚式は絶対やらせてあげて!』って何度も言われるんですよ。僕も全力で準備してますから!」
と話してくださり、本当に心強かったのを覚えています。

この経験を通して、私は「プロとして仕事に向き合う姿勢」と「人に寄り添う力」の大切さを深く学びました。

どんなに状況が厳しくても、相手に心を配り、温かく接すること。その積み重ねが、患者に安心と希望を与えるのだと実感しました。

入院生活は決して楽ではありませんでしたが、看護師さんたちのやさしさとプロ意識があったからこそ、私は前を向いて過ごすことができました。これは病気の治療と同じくらい、私にとって大切な「心のリハビリ」だったのだと思います。

投稿者プロフィール

Risa
Risa
37歳で婚約し、38歳で迎えた初めての結婚式の準備真っただ中に、大腸がんが見つかり大学病院へ緊急搬送されました。
ステージ3Bと診断され、手術・40日間の絶食、3カ月間の抗がん剤点滴治療を経験。

がんを抱えたまま挙式のために3日間の一時退院したことなど、闘病記を綴っています。

アラフォーに近づき、結婚に至るまでの恋愛で悩み、挫折した経験。
そして突然のがん闘病生活から始まった新婚生活。

私の経験が、同じように悩む読者の励みになれば幸いです。