がん花嫁の選択|結婚式は延期?決行?私が下した決断とその理由

結婚式を控えた花嫁にとって「体調」と「当日の準備」はとても大切なこと。
特に私のようにがんの治療と結婚式の準備が重なった「がん花嫁」にとって、結婚式を「延期すべきか」「予定通り決行すべきか」という選択は大きな葛藤でした。

検索すると「がんと結婚式の両立」「結婚式を延期した体験談」は出てきますが、状況や価値観によって答えは一人ひとり違います。
だからこそ、私自身が悩み抜いた末にどんな選択をしたのか、その理由や実際にどうなったかを、ここに残したいと思います。

これから結婚式を控えている方や、病気とライフイベントの両立に悩んでいる方の参考になれば幸いです。

手術や治療のスケジュールを聞いたとき、最初に頭をよぎったのは「結婚式どうしよう」ということでした。
せっかく準備してきた大切な日。だけど、体調が万全でなければ楽しめないのでは…という不安が押し寄せてきました。

フィアンセや両親、義両親に相談すると、まずは体調次第で決めましょうと、私の体を第一に考えてくれました。
「無理しなくていい、延期してもいいんだよ」という言葉もあれば、
「予定通りやった方が気持ちの支えになるのでは」という意見もありました。

家族の愛情を感じながら過ごせたことは大きな支えになりました。
そして私は、入院の時点で主治医に結婚式のことを伝えていました。

すると先生はこう言ってくださったのです。
「式を行えるように計画を立てましょう!」

今も忘れられない、その自信に満ちた言葉。
私たちを不安にさせず、裏で多くの調整をしてくださった先生の存在は、本当に大きな支えでした。

手術のタイミングや体調管理のために、病院側が式直後に手術ができるようスケジュールを立ててくださったのです。
しかも先生ご自身が式にプライベートで出席し、私の様子を見守ってくれることまで快諾してくださいました。

その時のやり取りは詳しくはこちらの記事をご覧ください。
結婚式前に大腸がんが発覚・・・信頼できる医師との出会いと家族の支え

ガン体験記
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結婚式は、私たちの晴れ姿を見てもらうためだけのものではありません。
キリスト教徒にとって「結婚」は、神の前で二人が一つになることを誓う、大切な礼拝の場です。

参列者の前で誓約を交わすことは、私たちの人生を神に捧げ、主の栄光を感謝して賛美すること。
だからこそ、式のすべてを「最善の礼拝」として捧げたい――その思いがありました。

海外や遠方から来てくれる友人たちもすでに準備を進めてくれていました。
そんな中でも、やはり優先すべきは私の体調。
けれども感謝なことに、神さまは「脱出の道」を備えてくださり、結婚式を無事に行える方法を私たちに示してくださいました。

体調面

延期すれば体調を整えてから式に臨める安心感があります。
けれど治療の先行きは予測できず、「延期しても本当に元気な状態でできるのか」という不安は消えません。

私たちの場合、30代後半で社会的にも忙しい時期。延期すれば大勢を招いた結婚式は現実的にできなくなっていたかもしれません。

費用面

式場との契約次第では延期に伴うキャンセル料が発生します。
幸い私たちは所属教会で式を行う予定だったため、費用の心配は少なく済みましたが、一般的には大きな負担になり得ると思います。

予定通りに結婚式を行うことは、「病気に負けない」「今を大切にする」という強いメッセージになります。
ただし、体調が思うようにいかず当日を楽しめなかったり、参列者に心配をかけてしまうリスクもありました。

参加者への配慮

「無理しているのでは?」とゲストに気を遣わせる懸念もありました。
だからこそ、支えてくれる先生や家族の存在が心強かったのです。

私は最終的に、「予定通り結婚式を決行する」という選択をしました。
その理由は、結婚式そのものが「生きる力」と「希望」になると信じたからです。

ドレスを着て、家族や友人に祝福される時間は、病気だけでは奪えない。
そう思うことで、不安よりも「今を大切にしたい」という気持ちが勝ちました。

結婚式を終えたあと、夫との絆はより深まりました。
病気を抱えながらも、笑い合い、支え合って困難を乗り越えるスタートを切れたことは、私たちの支えとなっています。

もし、これを読んでいるあなたが同じように悩んでいるなら――正解はひとつではありません。
延期しても、決行しても、あなたの決断が最善の答えになります。

大切なのは「自分と大切な人にとって、何が心の支えになるか」を基準に考えること。
あなたの選択は、必ずあなたの人生を豊かにするものになるはずです。

投稿者プロフィール

Risa
Risa
37歳で婚約し、38歳で迎えた初めての結婚式の準備真っただ中に、大腸がんが見つかり大学病院へ緊急搬送されました。
ステージ3Bと診断され、手術・40日間の絶食、3カ月間の抗がん剤点滴治療を経験。

がんを抱えたまま挙式のために3日間の一時退院したことなど、闘病記を綴っています。

アラフォーに近づき、結婚に至るまでの恋愛で悩み、挫折した経験。
そして突然のがん闘病生活から始まった新婚生活。

私の経験が、同じように悩む読者の励みになれば幸いです。