結婚式準備を病室から -フィアンセとの連携が試された、入院中のラストスパート-

結婚式準備の最終調整は、病室で
結婚式準備は、
病室で進めることになりました。
結婚式の10日前。
まさかこんな形で準備を続けることになるなんて、
正直、想像もしていませんでした。
けれど今振り返ると、この時間は
結婚前、最後の試練だったのかもしれません。
それは、
「二人は本当に協力し合えるのか」
「困難の中でも、同じ方向を向けるのか」
を試されるような時間でした。
病室で私が担当したこと
まず、急いで準備が必要だったのが、
当日参列者に配るプロフィールパンフレットでした。
11月の婚約式前に撮影していた和服での写真。
その写真を使い、挨拶文を添え、デザインを整え、印刷のために入稿をする。
この作業は、
病院から動けない私が担当することになりました。
点滴の合間にスマートフォンや彼が持って来てくれていたパソコンを開き、
ベッドの上で資料を確認し、
病室でデザインを整える。
「結婚式準備を、病院でやる日が来るなんて」
そう思いながらも、
不思議と心は前を向いていました。
走り回るフィアンセ
一方で、夫(当時はフィアンセ)は、
とにかく走り回っていました。
- プチギフトの準備
- ウェルカムスペースの備品購入
- 教会とのやり取り
- 司式をしてくださる牧師夫妻との打ち合わせ
私たちの結婚式は、
一般的な式場ではなく、キリスト教会での挙式。
しかも招待人数は約200名。
披露宴は行わず、
「挙式=神への礼拝」を大切にした式でした。
その分、
スケジュール、動線、役割分担、写真撮影、
軽食会への案内など、
決めることは山ほどありました。
しかも、
私の体調を考慮したスケジュール変更も必要。
それらすべてを、
夫が一人で調整してくれていました。
オンラインで参加する打ち合わせ
牧師夫妻とのミーティングは夜の時間。
私は病室から、
途中までオンラインで参加する形を取りました。
賛美歌を何にするか。
誰がどのタイミングでアナウンスをするか。
前入りの時間、写真撮影の段取り、
親族の席、受付周りの役割…。
一つひとつ確認しながら、
私は「任せる」ことを選びました。
義弟のサポートと、思いがけない再会
プチギフトの準備には、
夫の弟が全力で協力してくれました。
彼は海外在住で、
なんと私が病院に搬送されたその日に、
現地を出発して日本に向かっていたのです。
到着して知らされたのは、
「新婦が入院して、手術が必要」という事実。
さぞ驚いたと思います。
それでも兄弟で力を合わせ、
準備を進めてくれました。
病院と現場をつなぐテレビ電話
買い出しが必要な時は、
夫はテレビ電話をつないでくれました。
「これとこれ、どっちがいい?」
現場の商品を映しながら、
私の意見を聞いてくれる。
結果的に、
私が動けなかったことで、
彼に判断を委ねることができたのは、
とても良かったと思っています。
もし二人で現場にいたら、
意見が分かれて喧嘩になっていたかもしれません。(笑)
支えとなっていた結婚カウンセリング
私たちは結婚を決めてから、
牧師による結婚カウンセリングを
約6カ月以上、毎月受けていました。
毎回2時間。
聖書のみことばを土台に、
価値観のすり合わせと、
健全なコミュニケーションの練習。
仕事、住む場所、子どものこと、
家計、両親との関係、交友関係…。
「結婚すれば何とかなる」ではなく、
一つひとつ言葉にして話す時間でした。
最終回を迎える前に、
私が入院することになってしまいましたが、
その積み重ねがあったからこそ、
この状況でも協力できたのだと思います。
毎日欠かさず、病院へ面会に来てくれた
夫は、
結婚式準備の合間を縫って、
毎日欠かさず病院へ面会に来てくれました。
相談に乗り、
私を笑わせ、
主治医や看護師さん、
ソーシャルワーカーさんとも積極的にコミュニケーションを取る。
その姿は病棟でも有名になり、
「なんて素敵な旦那さんなの?」
「完璧ですね」と言われることもしばしば。
私はただ、
深く支えられていると感じていました。
結婚は、支え合うことの連続
こうして私たちは、
多くの人に支えられ、助けられながら、
結婚式までの数カ月を駆け抜けました。
一般的なカップルとは、
少し違う道だったかもしれません。
けれど、
この時間は間違いなく、
私たちを「夫婦」へと整えてくれた期間でした。
病室でもしていた結婚式の準備は、
今では、かけがえのない記憶です。
投稿者プロフィール

-
37歳で婚約し、38歳で迎えた初めての結婚式の準備真っただ中に、大腸がんが見つかり大学病院へ緊急搬送されました。
ステージ3Bと診断され、手術・40日間の絶食、3カ月間の抗がん剤点滴治療を経験。
がんを抱えたまま挙式のために3日間の一時退院したことなど、闘病記を綴っています。
アラフォーに近づき、結婚に至るまでの恋愛で悩み、挫折した経験。
そして突然のがん闘病生活から始まった新婚生活。
私の経験が、同じように悩む読者の励みになれば幸いです。






