結婚式まであと7日|不思議と心は穏やかだった、入院生活と信仰の支え

今日は結婚式まであと7日の頃のことを書こうと思います。

結婚式直前に入院し、手術を控えている――
そう聞くと、多くの人は
「不安でいっぱいだったでしょう?」
「怖くなかった?」
と口を揃えて言います。

けれど、振り返ってみると、
私の心は意外なほど穏やかでした。

もちろん身体はつらく、
痛みや不自由さは確かにありました。
でも、心が悲観的な方向に引きずられることは、ほとんどなかったのです。

それは、無理に前向きでいようとしたからではありません。

「大丈夫、大丈夫」
と自分に言い聞かせていたわけでもなく、
不安を押し殺していたわけでもありませんでした。

ただ、
与えられている一日を、そのまま受け取っていた
そんな感覚に近かったように思います。

今日できることは、今日する。
今日できないことは、手放す。
それ以上でも、それ以下でもない。

結婚式のことも、手術のことも、
必要なことは医師と相談しながら一つずつ決めていく。
そのプロセスを信頼して委ねることができていました。

私にとって大きかったのは、
信仰にあるみことばに、しっかり立って過ごせていたことです。

病室で一人になる時間、
点滴を眺めながら過ごす時間、
痛みで眠れない夜。

そんなとき、心の中に何度も浮かんできたのは、
不安な想像ではなく、
これまで歩んできた中で支えられてきた聖書のことばでした。

「今日の分の力は、今日与えられる」
「思い煩うな」
「主は道を備えてくださる」

それらの言葉が、
現実を否定するのではなく、
現実のただ中で、私の足元を照らしてくれている
そんな感覚がありました。

面会に来てくれた家族や、
連絡をくれた友人たちからは、

「思ったより元気そうだね」
「落ち着いてるね」

と、よく言われました。

確かに、
自分でも不思議なくらい、取り乱すことはありませんでした。

それはきっと、
「どうなるか分からない未来」よりも、
「すでに守られてきた過去」を思い返すことができていたから。

そしてもう一つ大きかったのは、
それまで忙しさに追われていた毎日から、
突如として“ぽかん”と時間が与えられたことでした。

毎朝、穏やかに目を覚まし、
聖書を読み、祈る――
そんなデボーションの時間を、久しぶりにゆっくりと取ることができました。

朝一番に夫へテレビ電話をして挨拶をすること。
両親にも電話をして、日々の様子を伝えること。

忙しさの中では後回しにしていた読書や、
英語の勉強にじっくり向き合える時間があったこと。

意識してもなかなかできなかったことが、
“強制的に”できるようになったことで、
ずっと心のどこかに溜まっていたモヤモヤが、
少しずつ解きほぐされていく感覚もありました。

ここまでの人生でも、
思い通りにいかないことは何度もありました。

これからこのブログで、じっくりと書いていきたいと思っていますが、

両親の離婚と兄の喪失、
家族のことで苦しんだ10代。

自分の使命に全力で向かいたくても、
家族の問題や無理解、社会のプレッシャーに押しつぶされそうになった20代。

結婚を考えたくても、
世の中の価値観や「良い相手」という基準に心がしっくりこず、
父の会社を継ぐべきかという葛藤に向き合い続けた30代。

けれどその度に、振り返れば、
ちゃんと支えられ、導かれてきた。
そう実感できる経験が、確かに積み重なっていました。

結婚式まであと7日。
手術も控えている。

普通なら、
「どちらか一つでも大変なのに」と思う状況です。

それでも私は、
この二つを同時に抱えながら過ごす日々を、
「特別な時間」として受け取っていました。

命と向き合い、
結婚という新しい歩みを前にし、
自分の弱さも限界も、すべて含めて差し出すような時間。

この入院生活は、
私にとって「止められた時間」ではなく、
深く整えられていく時間だったのだと思います。

投稿者プロフィール

Risa
Risa
37歳で婚約し、38歳で迎えた初めての結婚式の準備真っただ中に、大腸がんが見つかり大学病院へ緊急搬送されました。
ステージ3Bと診断され、手術・40日間の絶食、3カ月間の抗がん剤点滴治療を経験。

がんを抱えたまま挙式のために3日間の一時退院したことなど、闘病記を綴っています。

アラフォーに近づき、結婚に至るまでの恋愛で悩み、挫折した経験。
そして突然のがん闘病生活から始まった新婚生活。

私の経験が、同じように悩む読者の励みになれば幸いです。