個室に移れた入院生活──静けさの中で整えられていった心と信仰

個室に移れたことがもたらした、静かな時間
入院して数日が経った頃、病室を個室に移動できることになりました。
この入院での、ひとつの大きな転機だったと思います。
カーテン越しに人の気配を感じる大部屋とは違い、
個室には、静けさと安心感がありました。
点滴の音だけが規則正しく響く空間で、
ようやく深く息ができるようになった気がしました。
個室だからこそ、できたこと個室になってから、できるようになったことがあります。
- 朝、静かに聖書を読み、祈る時間を持つこと
- 夫とビデオ通話で一日の始まりと終わりを共有すること
- 両親に電話で近況を伝えること
- 部屋で筋トレが出来ること
- 面会時間中は、時間制限なく家族が部屋に滞在できること
- 21時の就寝時間以降でも電気をつけておけること
・・・結婚式準備のための資料作成でパソコン作業を遅くまでやることになりましたが
体は相変わらず自由ではありませんでしたが、
心は不思議と落ち着いていました。
痛みが和らぎ、少しずつ日常が戻る
入院初日から2日目にかけては、
痛みが強く、鎮痛剤の点滴を何度も入れてもらいました。
横になっているだけで精一杯で、
ほとんど眠るようにして過ごしていたと思います。
3日目頃から、痛みは少しずつ和らぎ、
お腹の違和感はあるものの、動けるようになってきました。
毎朝6時の採血、8時過ぎのレントゲン検査。
腸の動きを毎日確認しながら、治療は慎重に進められていきました。
「回復のための入院」へ
絶食期間が続いたため、
首元から心臓近くまでカテーテルを入れ、高栄養の点滴を行うことになりました。
レントゲンを見ながらの処置は少し痛みがありましたが、
「これも回復のため」と思うと、受け止めることができました。
さらに、手術後の回復を早めるために、
理学療法士さんと栄養士さんが病室に来てくれました。
筋力を落とさないためのリハビリ。
毎朝10時、リハビリテーションセンターへ通い、
筋トレと有酸素運動を行う日々。
結婚式前に少しでも痩せたい、という思いもあり(笑)、
昨年結婚式を挙げたばかりという理学療法士さんと
笑いながら体を動かす時間は、心を元気にする時間にもなっていました。
静けさの中で、確かに支えられていた
面会に来てくれた人や、連絡をくれた友人からは、
「思ったより元気そうだね」
「落ち着いてるね」
と言われることが多くありました。
自分でも不思議なくらい、
心は穏やかでした。
それはきっと、
「どうなるか分からない未来」よりも、
「すでに守られてきた過去」に目を向けられていたから。
個室という静かな場所で、
私は少しずつ、次に向き合うべき現実に備えていったのだと思います。
投稿者プロフィール

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37歳で婚約し、38歳で迎えた初めての結婚式の準備真っただ中に、大腸がんが見つかり大学病院へ緊急搬送されました。
ステージ3Bと診断され、手術・40日間の絶食、3カ月間の抗がん剤点滴治療を経験。
がんを抱えたまま挙式のために3日間の一時退院したことなど、闘病記を綴っています。
アラフォーに近づき、結婚に至るまでの恋愛で悩み、挫折した経験。
そして突然のがん闘病生活から始まった新婚生活。
私の経験が、同じように悩む読者の励みになれば幸いです。






